ネオナイトガンマ処理

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ネオナイトガンマ(NEONITE γ)処理について

ステンレス鋼を使って製作されている、摺動部品のネジなどに、均一で安定した窒化層を生成させることのできる処理がネオナイトガンマ処理です。
前処理の酸洗いやブラスト処理などを行わないので、処理後製品の面荒れや変形などがおきません。
そういった問題でお困りの点があれば、是非一度お問い合わせください。
製品によっては翌日にお渡しが可能です。

ステンレスのネオナイトガンマ(NEONITE γ)処理

特徴

品質特性

表面の硬さ
1,000HV以上(SUS304)
処理温度
550℃まで製品に応じて調整可能

材料の前熱処理状態、形状などをふまえた上で、適切な温度で処理をいたします。

表面硬度の超飛躍的UP

ステンレスにネオナイトガンマ処理(窒化)すれば、表面硬さは5倍程度上昇します。
表面硬度の超飛躍的上昇は、ステンレス部品の磨耗による消耗対策には、適しているといえます。

各種ステンレスの処理後の硬さの変化

材質 処理前の硬さ 処理後の硬さ
SUS304(オーステナイト系) 200HV 1,000HV以上
SUS420J2(マルテンサイト系) 250HV(前処理無し) 900HV以上
SUS630(析出硬化系) 300HV(析出硬化処理無し) 900HV以上
SUS410(フェライト系) 150HV 900HV以上

析出硬化も同時に行える優れ者

一般に析出硬化系ステンレスは、析出硬化処理を施して疲労強度を上げた状態で使用されています。
ネオナイトガンマは、析出硬化温度域で処理を行うので、窒化と同時に析出硬化を行えます。
よって、表面の硬さの上昇だけでなく内部の硬さも上がりますので、まさに一石二鳥の処理です。

摩擦係数と磨耗量が大きく変化します

表面硬度の超飛躍的上昇と窒素の内部拡散の相乗効果で、摩擦係数の低域と磨耗量が大幅に減少します。

窒素の内部拡散の様子

窒素の内部拡散の様子

摩擦係数の変化

摩擦係数の変化

ピンオンディスク磨耗試験機にて測定
試料:SUS304
ピン資料:SUS304

優れたつきまわり性

即効性のある流動窒化ガスを採用していますので、ステンレスパイプなどの内径に硬さが必要とされる製品にも内径にきっちりと硬さが入ります。
90°に曲げてあるパイプにも処理可能です。

SUS304パイプの窒化後の変化

SUS304パイプの窒化後の変化

内径からの窒化深さと外径からの窒化深さの比較グラフ
試料:SUS304パイプ
大きさ:外径Φ20×内径Φ10×1,000mm 曲げ角度90°

内径からの測定値と外径からの測定値が、ほぼ一定なのがお分かりいただけると思います。
この結果から、ネオナイトガンマは内径に硬さが必要な製品にも処理が可能です。

お問い合わせ

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